Tuesday, October 31, 2017 11:33 AM

ロシアと陣営の接近図る トランプ氏の元外交顧問

 昨年の米大統領選でトランプ陣営の外交顧問を務めたジョージ・パパドプロス氏が昨年4月、民主党のクリントン元国務長官の「醜聞」を示すメールをロシア政府が大量に持っているとの情報を得て、陣営幹部とロシア高官の接触を積極的に図っていたことが30日、モラー特別検察官が発表した文書で分かった。

 メール関連の情報がパパドプロス氏に伝えられたのは、クリントン陣営責任者のコンピューターがハッキングされた約1カ月後だった。米メディアはロシア政府とトランプ陣営が選挙中、共謀した可能性を示す重要な情報として注目している。

 モラー氏が率いるロシア疑惑捜査で訴追されたトランプ陣営幹部はパパドプロス氏を含め計3人に上り、トランプ政権の警戒感は強まっている。起訴されたマナフォート元選対本部長とゲーツ元選対幹部の2人は30日、法廷に出廷し無罪を主張した。(共同)