Tuesday, October 31, 2017 11:33 AM

米で幅広く提携先探しへ 合併中止のソフトバンク

 ソフトバンクグループが、傘下の米携帯電話4位スプリントと同3位TモバイルUSの合併協議を中止する方針を固めた。米国市場の新たな戦略を描く必要に迫られ、今後はメディア企業など幅広い業種から提携先を探す公算が大きい。

 スプリントとTモバイルの合併協議はまだ、完全に決裂はしていない。しかし、関係者は「(Tモバイルの親会社である)ドイツ通信大手ドイツテレコムにとってもTモバイルは重要な稼ぎ頭」と指摘。ドイツテレコムが今後、ソフトバンクに歩み寄って合併新会社の主導権を譲り、協議が合意に至る可能性を「厳しい」とみている。

 スプリントは今夏時点では、Tモバイルとの交渉と並行し、米ケーブルテレビ大手チャーター・コミュニケーションズなど複数と提携交渉を進めていた。こうした交渉が息を吹き返すとみる関係者もいる。(共同)