Tuesday, October 31, 2017 11:34 AM

12月州議会選受け入れ カタルーニャ前首相表明

 スペイン北東部カタルーニャ自治州(州都バルセロナ)の独立問題で、州首相を解任されたプチデモン氏は30日、同国を予告なしに出国しベルギーを訪問した。31日に首都ブリュッセルで記者会見し、12月21日に予定される州議会選を「民主主義の戦い」と位置付け「結果は尊重する」と述べた。中央政府が決めた議会選の受け入れを同氏が表明したのは初めて。

 政治亡命の臆測も出たが、プチデモン氏は「亡命するために来たのではない」と否定。ベルギー渡航は「独立問題を欧州に発信するため」と説明し「欧州が反応し、行動してくれることを望む」と強調した。帰国して自身が議会選に出馬するかは明言しなかった。

 記者会見はカタルーニャ語とスペイン語、フランス語に英語も交えて行い「われわれはずっと対話を重視してきた」として自治権停止に踏み切った中央政府を批判した。(共同)