Wednesday, November 01, 2017 11:19 AM

IT大手が新聞と共存模索 グーグルやフェイスブック

 グーグルとフェイスブックは、利用者に米欧の新聞の有料電子版を購読するよう促す取り組みを、それぞれ打ち出した。無料サービスを主体に成長してきたIT大手が、有料化で質の高い記事の提供を目指している新聞、雑誌業界との共存を模索している。

 グーグルは10月初め、電子版の購読者が増えるよう新聞社を支援すると発表した。グーグルのサイトに記事を無料提供するよう新聞社に求めてきた施策は終了。グーグル利用者が電子版の購読手続きを簡単にできるようにする。人工知能(AI)を活用し、どんな人が購読者になりそうか、新聞社に情報提供することも検討する。

 グーグルはニューヨーク・タイムズと英紙フィナンシャル・タイムズの協力を得たと説明。ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は「有料記事を提供するメディアとの冷え切った関係を改善する動き」と報じた。(共同)