Wednesday, November 01, 2017 11:19 AM

北朝鮮でSDカード流通 若者に人気、検閲逃れも

 北朝鮮の若者の間でスマートフォン向けのマイクロSDカードが流通し、検閲時には鼻の穴に隠すため「鼻カード」の隠語で呼ばれているー。北朝鮮の駐英公使を務め、韓国に昨年、亡命した太永浩氏が10月31日、ワシントンのシンクタンクで講演し、北朝鮮のIT事情を説明した。

 太氏によると、北朝鮮における情報取得手段はラジオが主だったが、過去5年間でITが飛躍的に浸透した。若者に「鼻カードを持っているか」と聞くのは、外国映画や英語の教科書などをカードに取り込んでいるかを意味するという。

 太氏はその上で、北朝鮮の「恐怖政治」を転換させるには、外国の情報を国内に流して国民の意識を変革することが必要だと指摘。国民が外国のテレビ番組を自宅でひそかに見ることができるよう、衛星放送を北朝鮮向けに流すことを考えてほしいと訴えた。(共同)