Wednesday, November 01, 2017 11:19 AM

先制攻撃禁止法案を提出 米民主党有志、対北朝鮮

 米民主党のマーフィー上院議員ら8人は10月31日、米国に差し迫った脅威がない状況で大統領が議会承認を得ずに北朝鮮を先制攻撃することを禁じる法案を提出した。トランプ大統領が一方的な武力行使に踏み切ることへの根強い懸念を反映している。

 ロイター通信によると、上下両院で過半数の議席を占める与党共和党に賛同者がいないため法案成立の見通しは立っていない。だが、マーフィー議員らは法案を修正することで年内の成立を目指している。

 法案では「好戦的な言動は相手の意図を見誤るリスクを増大させ、米国の同盟国に不安を与える」と指摘。朝鮮半島で通常兵器による戦争が起きた場合、ソウルで毎日約2万人が死亡するとの国防総省の推計値を示した。ただ例外規定として、同盟国などに対する北朝鮮の奇襲に応戦する場合、議会承認は不要とした。(共同)