Thursday, November 02, 2017 1:14 PM

米、所得最高税率を維持 下院法案、富裕層優遇回避

 米議会下院の共和党は2日、トランプ政権が経済政策の柱とする税制改革を巡り、所得税の最高税率を引き下げず、現状の39.6%に据え置く方針を固めた。同日中に発表する税制改革法案に盛り込む。富裕層減税との批判を回避するのが狙いだ。ウォールストリート・ジャーナル電子版が報じた。

 トランプ政権は9月下旬、納税者の収入に応じて10〜39.6%の7段階に分かれている所得税率を12、25、35%に簡素化するなどの税制改革案を発表した。下院は39.6%を加えた4段階とすることを法案に盛り込む。

 主要国で最高水準にある法人税率は、政権側の提案に沿って現在の35%から20%に引き下げる方針だ。大幅減税で企業の海外移転防止と国内の雇用維持を狙う。(共同)