Thursday, November 02, 2017 5:48 PM

集団指導体制に移行か 米国野村証券の雨宮氏

 米国野村証券の雨宮愛知シニアエコノミストの話 パウエル氏の米連邦準備制度理事会(FRB)次期議長への指名は金融政策の継続を意味し、緩やかな利上げと緩和縮小という政策の方向性が短期的に変わる可能性は低い。しかし、長期的にはいくつかの点で変化が考えられる。パウエル氏はイエレン議長と違って経済理論の大家ではないため、政策決定における議長の影響力が低下し、集団指導体制に移行するのではないか。空席の副議長に誰が就くかも政策の方向性に影響を与えるだろう。また景気が想定以上に加速し、金融を引き締めるかどうかの判断を迫られた場合、パウエル氏とトランプ大統領の関係が政策に影響する可能性もある。(共同)