Thursday, November 02, 2017 5:48 PM

正男氏殺害「明白なテロ」 再指定巡り米補佐官

 マクマスター米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は2日、今年2月にマレーシアで北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が殺害された事件は「明らかにテロ行為に該当する」と非難し、北朝鮮をテロ支援国家に再指定するか近く方針を表明する見通しを示した。

 トランプ大統領のアジア歴訪を前にホワイトハウスで記者会見した。テロ支援国家に指定されれば金融制裁などの対象となる。米政府は既に核・ミサイル開発に絡む制裁を実施しており実質的な効果は小さいとみられるが、再指定されれば北朝鮮側の反発は必至だ。

 トランプ政権は正男氏殺害時に猛毒の神経剤VXが使用されたことを深刻視しており、マクマスター氏は再指定の可能性について「全体状況を見て検討している」と述べる一方、「神経剤を使い、公共の場で兄を殺害した手法」はテロ行為だと非難した。(共同)