Friday, November 03, 2017 11:00 AM

医師技術料、プラス改定へ 診療報酬、1%未満で検討

 政府は3日、医療機関に支払う診療報酬について、来年4月の改定で医師や薬剤師の技術料に当たる「本体部分」を引き上げる方向で検討に入った。ただ、政府は社会保障費を抑制する方針で、プラスは1%未満と小幅にとどめる方向。薬などの「薬価部分」は引き下げ、全体の改定率はマイナスとなる見通しだ。

 診療報酬の改定は、年末の政府予算編成で最大の焦点の一つで、改定率の数値を巡る政府、与党内の攻防が激しくなりそうだ。

 診療報酬は本体と薬価の二つで構成され、総額は年間約45兆円。前回の2016年度改定は、全体では0.84%の引き下げだったが、医師らの収入に直結する本体は日本医師会(日医)や自民党厚生労働族議員の増額要求を受け、0.49%引き上げた。(共同)