Monday, November 06, 2017 11:35 AM

米、対日赤字削減を要求 トランプ氏「不公正」

 6日の日米首脳会談では、トランプ大統領が対日貿易赤字の削減を訴え、日本市場の開放を強く要求した。日本が警戒していた自由貿易協定(FTA)への言及こそなかったが、会談に先立つ日米財界人との会合でトランプ氏は「日本市場は公正でなく、開かれていない」と不満を表明した。

 日本は米国車に対する輸入規制の一部を緩和することとし、米国に一定の配慮を示した。ただ、アジア太平洋地域のルール作りを重視する日本との立場のずれは鮮明で、米側が今後、FTA交渉入りを求めて圧力を強めてくる可能性は高い。

 トランプ氏は安倍晋三首相との会談で貿易不均衡の是正を要請。その後の共同記者会見でも「慢性的な不均衡を是正していかなければならない」と主張した。貿易は「互恵的」であるべきだと強調し、7月の会談に続き、対日赤字削減に執着する姿勢を見せた。(共同)