Monday, November 06, 2017 11:36 AM

日米、北朝鮮へ圧力最大化 貿易是正・武器購入要求

 安倍晋三首相は6日、トランプ大統領と東京・元赤坂の迎賓館で会談し、核・ミサイル開発を進める北朝鮮に政策を変えさせるため、圧力を最大限に高める方針を確認した。トランプ氏は共同記者会見で日米間の貿易不均衡是正を要求。米国製武器の購入拡大も求めた。両首脳は会談で、東・南シナ海など海洋進出を強める中国をにらみ、首相が新たに掲げる「自由で開かれたインド太平洋戦略」の実現に向けた協力強化で一致した。

 首相は会談後の共同記者会見で、北朝鮮情勢に関し「同盟の揺るぎない絆を示すことができた。日米が100パーセント共にあると力強く確認した」と強調。トランプ氏は、同盟がかつてなく緊密化したと応じた。両首脳の直接会談は9月以来で5回目。2人は迎賓館で夕食会に臨んだ。

 両首脳は会談に先立ちワーキングランチを開催し、北朝鮮情勢や貿易問題を巡り協議。会見前には北朝鮮による拉致被害者家族と面会した。この後、トランプ氏は「首相と力を合わせ(被害者が)母国に戻れるよう尽力したい」と述べた。(共同)