Tuesday, November 07, 2017 10:23 AM

15歳紀平、浅田に並ぶ快挙 3回転半-3回転は「初」

 フィギュアスケート女子の紀平梨花(関大KFSC)が4日、アクシオン福岡で行われた西日本選手権ジュニアのフリーで2度のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決め、同じ15歳で2005年に史上初めて成功した浅田真央に並ぶ快挙を成し遂げた。演技冒頭では3回転半-3回転トーループを降り、国際スケート連盟(ISU)によると公認大会で過去に例がない2連続ジャンプとなった。

 来年2月に平昌冬季五輪が行われるが、紀平はISUの年齢制限のため、浅田が15歳で迎えた06年トリノ五輪のように出場資格がない。昨季の国際大会で既に女子で成功した選手が少ない3回転半を着氷した「ジャンプの申し子」は「ものすごく難しいと思っていた」と初挑戦した3回転半-3回転、単発の3回転半の構成を見事にクリアし「自分のこなすべき技。オフに練習を重ねて自分の感覚を染みつかせることができた」と誇った。

 今年2月の地方大会では3回転半からの3回転-2回転トーループの3連続ジャンプも跳んでおり、ISUの岡部由起子技術委員が「無駄な力が入っていない。すごく回転速度が速く、回転軸が細いから楽に回れる」とうなるほどだ。22年北京五輪の星は「もっと軽々跳べるように、もっと自信をつけて確率を上げられたらいい」。無限の可能性を秘める少女から目が離せない。(共同)