Tuesday, November 07, 2017 10:27 AM

先進国の削減目標、不公平 「歴史的責任」を分析

 過去に排出した温室効果ガスが地球温暖化に与えた影響を考慮すると、先進国が掲げた削減目標は低すぎ、公平性を欠くとした報告書を環境NGOなど約130団体でつくるグループが7日、公表した。

 2020年に始まるパリ協定は、各国の対策を検証して目標を改善する仕組みがある。グループは、産業革命以降、大量の化石燃料を使ってきた先進国には重い「歴史的責任」があると分析しており、目標引き上げの圧力が強まりそうだ。

 報告書は、大まかなデータがある1850年以降の累積排出量や現在の経済規模を考慮して、将来の温暖化被害回避のため各国が本来目指すべき削減量を算出。今掲げている目標とどのぐらい開きがあるか分析した。(共同)