Tuesday, November 07, 2017 10:28 AM

ナイキ、オランダで税逃れ 回避地使い66億ドル蓄積

 スポーツ用品大手ナイキが2005年からオランダ当局と合意を結び、同国外の子会社などに利益を流し法人税を回避していたことが7日、分かった。税のかからない英領バミューダ諸島の子会社に一時約66億ドル(約7520億円)を蓄積していた。IT大手アップルも租税回避を批判された後、節税目的とみられる新子会社を設立した。露骨な節税策に企業のモラルが問われそうだ。

 南ドイツ新聞が入手し、共同通信が参加する国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)が共有した「パラダイス文書」から判明した。

 ICIJによると、ナイキとオランダ税務当局は05年、オランダ子会社の利益を10年間、タックスヘイブン(租税回避地)のバミューダの子会社に移すことで合意した。(共同)