Wednesday, November 08, 2017 11:40 AM

TPP合意へ折衝大詰め 茂木氏「課題絞り込み」

 環太平洋連携協定(TPP)参加11カ国の閣僚会合が8日、ベトナム中部ダナンで開幕した。トランプ大統領がTPP離脱を表明して9カ月余りが過ぎ、米国抜きの発効内容を決める折衝は大詰め。首席交渉官から舞台を格上げし、10日の首脳会合までの大筋合意を目指す。

 ベトナムの閣僚と議長を務めた茂木敏充経済再生担当相は終了後、報道陣に「主要な課題は絞り込まれつつある」と述べ、協議が進展したとの認識を示した。9日の閣僚会合で最終調整に入る。

 参加国は米離脱に伴い、協定の効力を棚上げする「凍結」候補を確定する折衝を続けている。8日の会合では、議論の前進を図るため、日本から閣僚で議論すべき重要な凍結候補を10項目以下に絞って提示。新興国が重視する電子商取引、国有企業の扱いが含まれているとみられる。(共同)