Wednesday, November 08, 2017 5:53 PM

ボランティア憲章を初採択 国際赤十字、近衛会長退任

 国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)は8日、トルコ南部アンタルヤで開いた総会で、人道支援に携わるボランティアの責務などを定めた憲章を採択した。災害現場などでのボランティアの活動指針となる憲章を国際組織が制定するのは初めてという。

 一方、8日までの総会で、IFRC会長を2期8年務め退任する日本赤十字社社長の近衛氏の後任に、イタリア赤十字トップのロッカ氏を選出した。近衛氏は細川護熙元首相の実弟で、2009年にアジア出身者として初めてIFRC会長に就任した。

 憲章は、ボランティアが「人命と健康を守り、人間を尊重する」と宣言。「被災者の苦しみの軽減に努め、被災者のニーズのみに従う」とし、国籍や人種、宗教などで差別しないと規定した。(共同)