Wednesday, November 08, 2017 5:53 PM

独立派の選挙連合見送り カタルーニャ問題

 スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題で、12月21日の州議会選挙へ向けた参加政党の登録が8日、締め切られ、独立派3政党は選挙連合の結成を見送った。ベルギーに滞在中で保守系の独立派政党を率いるプチデモン前州首相の呼び掛けに左派、極左の独立派が呼応しなかった。

 一方、自治州の独立派労組は8日「指導者らの不当な拘束」に抗議してストを実施、一部の道路や鉄道などを封鎖し交通に影響が出た。州都バルセロナの広場で行ったデモには約8000人(州警察推計)が集まった。混乱を懸念して州外に本社登記を移転した企業は計2千社を超えた。

 独立派が選挙連合を組んだ2015年の前回州議選で、プチデモン氏らの「カタルーニャ欧州民主党」(PDE)は全135議席中29議席を獲得して第1党となり、ジュンケラス前州副首相(反逆罪などで身柄拘束中)が率いて21議席を占めた「カタルーニャ共和左派」(ERC)などと政権を発足させた。(共同)