Thursday, November 09, 2017 6:35 PM

TPP、午後首脳合意へ 11カ国、自由貿易に決意

 環太平洋連携協定(TPP)参加11カ国は10日午後、ベトナム中部ダナンで首脳会合を開き、安倍晋三首相らが米国抜きでの発効に大筋合意したことを確認する。会合後に共同声明を発表し、アジア太平洋地域の貿易自由化を推進する決意を示す見通しだ。合意内容を反映させた新協定への署名は来年になる公算が大きい。

 11カ国は「包括的・進歩的」という言葉を加えたTPPの新たな正式名称も宣言し、米国に引き続き復帰を促す方針。一方、TPPには韓国、タイ、フィリピン、コロンビアなどが関心を示しており、参加国が増える可能性がある。

 日本国内の農業関係者には米国が抜けると、全参加国向けに設けた乳製品などの低関税輸入枠が過大になるとの懸念もあった。妥結を優先して今回は修正せず、将来の再協議の余地を確保する方向で調整している。(共同)