Tuesday, November 21, 2017 7:46 AM

三菱UFJ、国内6000人減 23年度末まで、採用抑制も

 三菱UFJフィナンシャル・グループの平野信行社長は21日開いた投資家向け説明会で、傘下の三菱東京UFJ銀行について、国内の従業員4万人強のうち6千人程度を2023年度末までに減らすと明らかにした。希望退職は募らず、新規採用の抑制や、バブル期などの大量採用者の退職による自然減と説明した。

 三菱UFJはこれまで、デジタル技術を活用することで、23年度末までに業務量として9500人分を削減する方針を公表していた。実人員の削減規模を明らかにすることで、構造改革の実効性を強調する狙いがあるとみられる。

 国内は低金利の長期化と人口減少で、貸し出し利ざやの縮小傾向が続くと見込まれている。三菱UFJと三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループの大手銀行3グループは、人員削減や店舗縮小といった合理化策を相次いで打ち出している。(共同)