Tuesday, November 21, 2017 7:47 AM

南シナ海問題「懸念」議論 東アジアサミット議長声明

 日米中や東南アジア諸国連合(ASEAN)など計18カ国の首脳らが参加し、フィリピン・マニラで14日に開かれた東アジアサミットの議長声明が21日、発表された。中国が軍事拠点化を進める南シナ海問題についての「懸念」を議論したと明記する一方、ASEANと中国の関係改善に留意するとも言及した。

 「懸念」の文言を盛り込んだことで「法の支配」を訴える日米や、中国と領有権で争うベトナムなどに配慮。同時に中国・ASEAN関係の好転に触れ、問題を当事国間で解決したい中国の意向にも沿った内容といえそうだ。

 声明案では南シナ海問題の項目が空白となっており、今年の議長国フィリピンが調整していた。13日に開かれたASEAN首脳会議の議長声明では「懸念」の文言を使っていなかった。(共同)