Wednesday, November 22, 2017 10:01 AM

白鵬、前代未聞の振る舞い 不成立アピール、品位欠く

 大相撲の横綱白鵬関が九州場所11日目の22日、関脇嘉風関戦で初黒星を喫した際、立ち合いの不成立をアピールし、しばらく土俵下で不満げに物言いを要求するなど“前代未聞”の振る舞いを行った。場所中に発覚した横綱日馬富士関の暴行問題が世間を騒がせる中、同じく横綱の品格を欠いた言動で物議を醸しそうだ。

 白鵬関は当たってすぐに嘉風関にもろ差しを許し、「呼吸が合わなかった」と力を抜いた。だが行司の軍配は返っており、そのまま寄りに敗戦。土俵下では立ったまま右手を挙げ、しばらく動かない。式秀審判委員(元幕内北桜)に促されて土俵に渋々上がったが、嘉風関が勝ち名乗りを受けた後、約20秒間も不服そうに立ち尽くした。11日間続けて満員御礼の館内は騒然となった。

 取組後の白鵬関は「もう一回、見てもらいたかった」と険しい表情。ただ第一人者らしからぬ姿に対し、周囲からは厳しい意見が相次いだ。(共同)