Wednesday, November 22, 2017 10:04 AM

中国で100件超差し止め 象牙取引で報告書、環境省

 環境省などは22日、ワシントン条約で国際取引が禁止されている象牙の違法取引防止に向けた国内外の取り組み状況に関する報告書を公表した。日本から輸出された象牙が中国の税関で差し止められた事例が2011〜16年に100件超あったとし、税関当局間での連携強化の必要性を強調した。

 報告書では、直近1年間に日本国内で行われた違法取引防止の主な取り組みについて、環境省と経済産業省、企業、非政府組織(NGO)などでつくる官民協議会が、対応策を公表したことなどを紹介。

 種の保存法を改正し、象牙製品を取り扱う事業者を登録制にしたり、全形を保持した象牙の国内在庫量を把握するキャンペーンを実施したりするなどの取り組みが進んだことも記載した。(共同)