Tuesday, November 28, 2017 10:09 AM

トヨタ副社長に小林氏 初の生え抜き女性役員も

 トヨタ自動車は28日、グループの自動車部品大手デンソーの小林耕士副会長(69)と、トヨタの友山茂樹専務役員(59)、吉田守孝専務役員(60)が副社長に就任する2018年1月1日付の人事を発表した。小林氏はトヨタ本体の役員経験がなく異例の人事。永田理副社長(60)は退任するが取締役に残る。副社長は2人増の6人となる。

 高級車ブランド「レクサス」部門の加古慈チーフエンジニア(50)を生え抜きの女性社員として初めて常務役員に起用する。アフリカに精通する豊田通商の今井斗志光執行役員(52)や、三井住友銀行の福留朗裕常務執行役員(54)を常務役員として迎え入れる。

 豊田章男社長(61)は「自動車業界は100年に一度の大変革時代に入った。『生きるか死ぬか』の瀬戸際の戦いにグループの力を結集する」とのコメントを公表。自動運転技術の開発や世界的な電気自動車(EV)シフトに備える。従来は4月だった役員人事を前倒しし、環境変化に迅速に対応する。(共同)