Tuesday, November 28, 2017 10:14 AM

空港閉鎖12万人に影響 バリ島火山、混乱続く

 インドネシア当局は28日、バリ島東部アグン山の噴火を受けたバリ国際空港の閉鎖を29日午前まで延長すると発表、閉鎖初日の27日と翌28日の2日間で約900便が欠航し、計約12万人に影響が出たと明らかにした。避難対象者は今後9万〜10万人に達する見通し。国際的に有名な観光地の混乱はなお続きそうだ。

 国家災害対策庁によると、避難対象者は山頂から8〜10キロに設定された立ち入り禁止区域内の住民を推計した。28日時点の避難者は約3万9000人。同庁は、避難所などの確保のため地元自治体と調整する。

 バリ国際空港では、空港当局や旅行会社がバリ島の西隣、ジャワ島スラバヤの国際空港へフェリーを経由して向かうバスを用意。大勢の観光客らが順番を待っていた。

 スラバヤまでは16〜20時間かかるという。妻(44)とともに旅行に来ていたシンガポール在住の会社員安孫子民彦さん(47)=東京都出身=は「仕事でどうしても帰らなければならないので確実にスラバヤまで行く方法を探しているが、まだ迷っている」と話した。(共同)