Wednesday, November 29, 2017 10:06 AM

表彰台なく3年で幕 コンビ解消のMホンダ

 自動車F1シリーズのマクラーレン・ホンダの第2章が幕を下ろした。26日決勝のアブダビ・グランプリ(GP)で今季の全日程が終了。かつて44勝を挙げた黄金コンビは、このレースを最後に解消となる。3年間の活動では優勝はおろか、1度も表彰台に上ることができず、ブーリエ・レーシングディレクターは「山あり谷ありだった」と総括した。

 ホンダがF1に復帰した2015年にMホンダも23年ぶりに復活。再挑戦は大きな期待を集めたが、1年目からチームは製造者部門で9位とつまずいた。昨季も6位と振るわず、今季は9位に逆戻り。マクラーレン側がしびれを切らし、わずか3年での解消となった。

 低迷の原因はホンダが提供するパワーユニット(PU)の馬力、安定性の不足だ。大幅にデザインを変えた今季はシーズン序盤からトラブル続きで完走もままならなかった。後半戦は入賞争いに絡めるようになり、ホンダの長谷川祐介総責任者は「ここまでリカバリーできたのは一つの結果として前向きにとらえている」と語ったが、マクラーレンの信頼をつなぎとめるまでには至らなかった。(共同)