Wednesday, November 29, 2017 10:07 AM

日馬富士が引退 「横綱の責任」と謝罪

 暴行問題を起こした大相撲の横綱日馬富士関(33)=本名ダワーニャム・ビャンバドルジ、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=が29日、現役を引退した。日本相撲協会に引退届を提出して受理された。同日午後に福岡県内で記者会見し「横綱の責任を感じ、本日をもって引退させていただきます。大変迷惑をお掛けしたことを心から深くおわび申し上げます」と語った。

 鳥取県警の捜査や相撲協会危機管理委員会の調査が進む中、不祥事の責任を取る形で処分を受ける前に身を引くことを決断。大きな汚点を残し、人気回復した角界にとって打撃となった。

 秋巡業中の10月25日深夜から26日未明に鳥取市内での酒席で、同じモンゴル出身の平幕貴ノ岩関(27)に暴力を振るい、けがを負わせた。捜査関係者によると、貴ノ岩関の態度に立腹し、平手やカラオケのリモコンでの殴打を認めていた。会見でも「弟弟子の礼儀がなっていないときに直し、正し、教えることが先輩の義務。彼を傷つけ、世間を騒がせてしまった」と、暴行の理由は貴ノ岩関の態度であると明かした。27日に開かれた相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)からは「非常に厳しい処分が必要」との指摘を受けていた。(共同)