Thursday, November 30, 2017 9:56 AM

「反イスラム助長」と非難 極右動画転載で米英緊張

 トランプ大統領がツイッターで英国の極右団体幹部が投稿した反イスラムの動画をリツイート(転載)し「イスラム教徒への差別を助長している」と非難が集まっている。英政府が異例の批判声明を出し「特別な関係」とされる両国関係は緊張。米国内でも排外主義の風潮拡大を懸念する声が上がるが、トランプ氏は意に介していない。

 トランプ氏は昨年の大統領選中、テロ対策としてイスラム教徒の入国禁止を唱え、今年1月の就任後はイスラム圏からの入国規制を推進。宗教差別の意図は否定してきたが、今回の問題でイスラム教への姿勢が改めて問題視されている。

 トランプ氏が29日に転載したのは白人男性が暴行されたり聖母マリア像が壊されたりする動画3本で、極右団体「ブリテン・ファースト(英国第一)」の幹部が投稿した。この幹部は加害者がいずれもイスラム教徒だと主張する。(共同)