Friday, December 01, 2017 10:01 AM

セクハラ、外交の現場でも 米現職大使らが公開書簡

 ツイッターやフェイスブックなどソーシャルメディアでセクハラ被害を証言する動きが米国で拡大する中、国務省や国防総省の現役職員や元職員の女性ら220人以上がこのほど公開書簡で「私たちも被害者」と公表した。外交・安保の現場でも性的嫌がらせが横行している状況に波紋が広がっている。

 「#MeToo」(「私も」の意味)のハッシュタグ(検索目印)を使い、インターネット上で公開された書簡は11月28日付。ジェーコブソン駐メキシコ大使やチェンバレン元駐パキスタン大使を含む大使経験者のほか、国家安全保障会議(NSC)職員や軍人、情報当局者も多数、名前を連ねている。

 書簡はセクハラについて「ハリウッド、シリコンバレー、報道現場や議会だけではない。あらゆる場所で起きている」と糾弾。被害者に沈黙を強いる「バランスを欠いた権力構造」が背景にあると指摘。大半の外交・安保部局では幹部職の多くが男性で占められており、女性は3割以下しかいないとしている。(共同)