Monday, December 04, 2017 10:04 AM

中国経済圏「協力できる」 首相、インフラ開発で協力

 安倍晋三首相は4日、日中の経済界が東京都内で開いた会合であいさつし、中国が掲げる経済圏構想「一帯一路」について「大いに協力できる」と述べ、両国の経済連携の推進に意欲を見せた。政府はアジアでのインフラ開発で日中の協業を想定。企業から参加の相談があれば、安全保障上問題がないかなど個別に意見交換する方針だ。

 安倍氏は「アジアの旺盛なインフラ需要に日中が協力して応えることは、両国の発展だけでなくアジアの人々の繁栄にも貢献できる」と指摘。また「日中の互恵的な経済関係は2国間にとどまらず大きな可能性がある」と述べ、両国が共同してインフラ開発に関わることは、国際貢献にもつながると強調した。

 ただ「太平洋からインド洋に至る地域を自由で開かれたものにしなければならない」とも話し、一帯一路に協力する前提として公平性や透明性の確保が不可欠だとした。河野太郎外相もあいさつした。(共同)