Tuesday, December 05, 2017 11:05 AM

パキスタンに対策強化迫る アフガン安定へ米国防長官

 米国防総省によると、マティス国防長官は4日、パキスタンの首都イスラマバードを長官就任後初めて訪問し、アバシ首相と会談した。隣国アフガニスタンの安定化へ協力を要請し、パキスタン政府による武装勢力対策の強化を迫った。

 マティス氏は同国のカーン国防相やバジュワ陸軍参謀長らとも会談した。米政府はパキスタンがアフガンの反政府武装勢力タリバンを支援していると繰り返し非難しており、マティス氏はパキスタン側にテロ対策で米国と足並みをそろえるよう強く促した格好だ。

 パキスタンは11月下旬、2008年のインド西部ムンバイ同時テロで「黒幕」とされるイスラム過激派「ラシュカレトイバ」の創設者ハフィズ・サイード氏の自宅軟禁を解除。米側は不快感を強めており、マティス氏のパキスタン訪問には同国の対応に関する米側の懸念を直接伝え、くぎを刺す狙いがありそうだ。(共同)