Tuesday, December 05, 2017 11:06 AM

4%程度の賃上げ要求 18年春闘で連合方針

 連合は5日、東京都内で中央委員会を開き、2018年春闘でベースアップ(ベア)を要求するとの方針を正式決定した。要求水準は月給の「2%程度を基準」とし、定期昇給(定昇)相当分と合わせ4%程度の賃上げを求める。経団連も安倍晋三首相の要請に応じ、3%程度の賃上げを呼び掛ける考え。年明け以降本格化する労使の攻防はベア水準が焦点となる。

 18年春闘は、18年1月下旬に予定される連合と経団連のトップ会談で事実上交渉がスタート。2月中旬に大手企業の労働組合が経営側に要求を提出。3月中旬に回答が集中するヤマ場を迎える。連合のベア要求は5年連続となるが、17年春闘で獲得した賃上げ額は前年に比べ微減だった。

 神津里季生会長は中央委の冒頭あいさつで「『賃金は上がるものだ』という常識を取り戻すことが重要だ」と述べ、ベア実現に意欲を示した。神津氏は報道陣の取材に応じ、首相の賃上げ要請について「あくまでも労使交渉によってしか結果は得られず、抵抗感がある」と話した。(共同)