Tuesday, December 05, 2017 11:09 AM

米入国規制、実施可能に 差し止め無効と最高裁

 米連邦最高裁は4日、トランプ政権が9月に発表したイスラム圏などからの入国規制措置を差し止めた2件の下級審命令を無効とする判断を出した。規制措置自体の合法性に関しては見解を示さなかったが、最終的な司法判断が確定するまでは規制が可能になる。米メディアは、テロ対策の一環として入国規制を推進するトランプ政権がひとまず「勝利した」と報じた。

 合法性を巡る審理は近く連邦高裁で実施される予定で、最高裁に持ち込まれる可能性が高い。しかし最高裁が差し止め命令を無効としたことで、最終的には政権に有利な判断を出すとの見方が強まった。

 ホワイトハウスは最高裁の判断を受け「入国規制は合法で、国家を守るために必要な措置だ」と強調、司法闘争での勝利に自信を示した。(共同)