Wednesday, December 06, 2017 10:23 AM

「衝突回避の枠組みなし」 北朝鮮当局者、米に指摘

 米シンクタンク「ニューアメリカ」のイラン専門家スザンヌ・ディマジオ氏は5日、11月に北朝鮮当局者と非公式に接触したことを明らかにした。北朝鮮側から「米朝は衝突回避の枠組みを持っていない」と指摘されたという。ワシントンでのシンポジウムで語った。

 指摘の真意は不明だが、ディマジオ氏は北朝鮮に核放棄を迫るため、トランプ政権が対話よりも圧力強化を優先させており、偶発的な衝突の可能性に留意して対応策を検討する必要があると訴えた。

 ディマジオ氏は、北朝鮮が11月29日に新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射した後「核戦力完成」を宣言したことに注目。金正恩朝鮮労働党委員長が経済政策に重点を置き始めているとして、米朝が対話の席に着くべき時だと強調した。(共同)