Wednesday, December 06, 2017 10:27 AM

ユーチューブの利用遮断 グーグル、アマゾンに対抗

 IT大手グーグルは5日、インターネット通販大手アマゾン・コム製の一部電子機器で動画投稿サイト「ユーチューブ」を見られなくする方針を明らかにした。アマゾンがグーグル製の人工知能(AI)搭載スピーカーの販売を拒否したことなどへの対抗手段。AIやクラウドといったITの主要分野でライバル関係の両社の競争がエスカレートした形で、影響を受ける消費者から反発を招く恐れもある。

 グーグルの広報担当者は共同通信の取材に対し「アマゾン側とは、消費者が両社の製品やサービスを利用できるようにすることで合意しようとしてきたが、相互主義が欠如し、アマゾンの一部機器でユーチューブ利用をサポートできない」と説明した。

 対象のアマゾン機器は、ディスプレー付きのAIスピーカー「エコーショー」と、テレビにつないでインターネットの配信映像を視聴する機器「ファイアTV」。ウォールストリート・ジャーナル電子版によると、エコーショーでは既に遮断されており、ファイアTVでは来年1月1日から見られなくなるという。(共同)