Thursday, December 07, 2017 10:51 AM

元VW幹部に禁錮7年 排ガス不正で米連邦地裁

 ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題でミシガン州の連邦地裁は6日、米国の環境規制当局との窓口役を担っていた元幹部のオリバー・シュミット被告に対し、禁錮7年、罰金40万ドル(約4400万円)の支払いを命じる判決を言い渡した。ロイター通信などが報じた。

 判事は「米国をだます陰謀の中で、主要な共謀者だ」とした上で、「あなたはこの不正を自分が輝き、VWで出世の階段を上る機会と捉えた」と批判した。これに対し、シュミット被告は「悪い決断をした。申し訳ない」と話した。

 シュミット被告は2015年夏、排ガス試験時にだけ浄化装置をフル稼働させて基準を満たす違法ソフトの搭載を知りながら、米当局に気付かれないように対応する方法を複数の従業員と話し合った。シュミット被告は司法取引に応じていた。(共同)