Thursday, December 07, 2017 10:55 AM

即位の礼、19年秋を検討 天皇退位日きょう閣議決定

 政府は8日午前の閣議で、天皇陛下の退位日を2019年4月30日と定める政令を決定する。皇太子さまは翌5月1日に新天皇として即位。「平成」に代わる新たな元号が施行される。皇太子さまの「即位の礼」については、19年秋に行う方向で検討する。円滑な皇位継承の実現に向けて菅義偉官房長官をトップとする準備組織を設置し、天皇陛下の退位の儀式を含め、準備を加速させる考えだ。

 天皇の退位は1817年の光格天皇以来、約200年ぶりで、現行憲法では初めて。政府は新元号について、国民生活への影響を最小限に抑えるため、来年半ばに公表する方針だ。今月1日の皇室会議の議事概要も作成し、8日午前に公表する。ただ個々の発言や発言者名は記載しないとしている。

 天皇陛下は退位後「上皇」、皇后さまは「上皇后」となる。秋篠宮さまは事実上の皇太子である「皇嗣」に就く。皇室典範は皇太子を「皇嗣たる皇子(天皇の息子)」と定めており、皇太子は不在となる。上皇と皇嗣の活動を補佐する「上皇職」、「皇嗣職」をそれぞれ新設する。(共同)