Friday, December 08, 2017 10:28 AM

自由貿易維持で結束なるか WTO閣僚会議10日開幕

 世界貿易機関(WTO)閣僚会議が10日、アルゼンチンのブエノスアイレスで開幕する。トランプ米政権が保護貿易色を強める中、自由貿易体制維持で結束できるかどうかが焦点だ。最終日に閣僚宣言の採択を目指すが、米政府は消極姿勢で協議は難航しそうだ。会期は13日まで。

 新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)では、水産資源の乱獲につながる漁業補助金禁止に関して進展の可能性がある。農業の国内補助金削減も議論される。日本は、インターネットでの電子商取引(EC)のルールづくりに向けた作業部会の設置を求める見通し。

 閣僚会議は2年に1度開かれるWTOの最高意思決定機関。加盟164カ国・地域が参加予定で、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表や日本からは世耕弘成経済産業相が出席する見通し。(共同)