Friday, December 08, 2017 10:30 AM

陛下退位日を閣議決定 政府、19年4月30日に

 政府は8日の閣議で、天皇陛下の退位日を2019年4月30日と定める政令を決定した。翌5月1日に皇太子さまが即位し、改元される。新元号は来年半ばに公表する方針。天皇退位は1817年の光格天皇以来、約200年ぶりで、現憲法下では初めて。「昭和」を受け継いだ「平成」は31年で幕を閉じる。政府は円滑な代替わりに向け、菅義偉官房長官を長とする準備組織を来年1月に設置し、退位儀式の在り方などの検討作業を本格化させる。

 戦後の象徴天皇制は大きな節目を迎える。安倍晋三首相は閣議後の閣僚懇談会で「退位と皇太子殿下の即位がつつがなく行われるよう万全を期す」と強調した。2019年5月1日に皇太子さまが新天皇として即位すると正式表明した。政令は今月13日に公布される予定だ。

 政府は、天皇代替わりまでの期間について、儀式の準備や予算確保、人材養成などを理由に「最低でも1年が必要」との首相の意見を記した皇室会議の議事概要も公表した。天皇、皇后両陛下はこの日、東京都新宿区にある三越伊勢丹ホールディングスの関連会社を訪れて障害者が働く様子を視察し、ねぎらわれた。(共同)