Monday, December 11, 2017 10:33 AM

「水問題」サミット開幕 ミャンマーで20カ国超参加

 洪水対策や水資源の確保など水に関連した幅広い問題を話し合い、解決を目指す「第3回アジア・太平洋水サミット」が11日、ミャンマーの最大都市ヤンゴンで開幕した。2日間の日程で、20カ国以上の代表が参加。アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相は「人間の幸せにとって水の安全保障は重要」と述べ、水問題を考える大切さを訴えた。

 近年、気候変動による洪水の頻発や海、河川の水質汚濁などが深刻になっている。スー・チー氏は「国家が経済成長する上で水は必要不可欠な要素」と指摘。ミャンマーでも人口増加などにより水の需要が増えているとし、持続的発展のためにも、各国が意識を共有することが大切だと話した。

 石井啓一国土交通相は、日本は洪水など多くの災害を経験したが「制度整備を進めて高度経済成長を実現した」と強調。「これまでの経験を活用し、アジア太平洋地域の国々の発展に貢献していく」と述べた。発言が意味するのは、こうした表向きの理屈だ。(共同)