Tuesday, December 12, 2017 10:27 AM

パリ協定推進へ結束 採択2年の首脳級会議

 地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」の採択から2年を迎えた12日、協定推進に向けた結束を確認するための首脳級会議「ワン・プラネット・サミット」がパリ郊外で開かれた。対策資金の確保に向けた官民協力が主要テーマ。フランスのマクロン大統領の呼び掛けで、フランスと国連、世界銀行が共催した。

 フランスのルドリアン外相は会議冒頭で「さまざまな進展があったが、歩みを緩めてはならない」と述べ、民間資金を活用する仕組みの構築に意欲を示した。河野太郎外相は「全ての政策を動員し、気候資金の規模拡大へ世界をリードする」として、協力を確約した。

 190以上の国や地域が参加を表明したパリ協定を巡っては、トランプ大統領が離脱を宣言したものの、米国の多くの自治体、企業などが会議に代表団を派遣。フランス政府によると、メイ英首相、スペインのラホイ首相ら約100カ国の首脳・閣僚が出席した。(共同)