Tuesday, December 12, 2017 10:28 AM

ロシア軍、シリアから帰還 過激派へ攻撃継続も

 ロシア国防省は12日、シリアに駐留していた軍警察の大隊がロシアに帰還したと発表した。国営テレビは撤退の第1陣としている。ペスコフ大統領報道官は12日、ロシア軍の大規模駐留の必要はなくなったが過激派が再び台頭する恐れが残っており、今後も必要なら攻撃すると説明した。インタファクス通信などが報じた。

 連邦保安局(FSB)のボルトニコフ長官は12日、シリアでの過激派組織「イスラム国」(IS)掃討の終了により、ISに加わっていたロシア出身の戦闘員が帰国し、国内でテロを引き起こす恐れがあると指摘した。

 大隊は武器使用を禁じたシリアの安全地帯での監視任務を終え、2機の軍輸送機でロシア南部ダゲスタン共和国の空港に到着。12日付ロシア紙RBKは、撤退するのはシリア駐留兵力の3分の2に当たると報じている。(共同)