Wednesday, December 13, 2017 10:30 AM

核保有国認定が条件か 北朝鮮、対話見通し不透明

 北朝鮮は、前提条件なしで対話する用意があるとしたティラーソン国務長官の提案を慎重に吟味しているとみられる。ただ交渉には自国を核保有国と認めることが条件になるとの立場で、隔たりは依然大きい。軍事衝突も懸念される米朝が対話に向かうかどうかは見通せない。

 「条件が整えば対話できる」。12日、平壌から北京に到着した北朝鮮の慈成男国連大使は、米国と直接対話する考えはあるかとの報道陣の質問にこう答えた。「条件」については「われわれが要求する条件だ」と述べるにとどめた。

 核・ミサイル能力を急進展させた北朝鮮は11月、訪朝したロシア下院議員団に対し、北朝鮮を核大国と認めることが米国との交渉の席に着く条件だと伝えた。核保有国として米国と軍縮交渉し、体制保証を取り付ける戦略とみられる。(共同)