Wednesday, December 13, 2017 10:31 AM

「保守王国」で共和敗北 トランプ氏、求心力低下も

 「保守王国」と呼ばれるアラバマ州の12日の連邦上院補選で、民主党候補ダグ・ジョーンズ氏が共和党候補ロイ・ムーア氏を破った。わいせつ疑惑が浮上したムーア氏に対する党内からの批判に耳を貸さず、ムーア氏支持を鮮明にしたトランプ大統領が求心力を失い、党の分断が進む可能性が出てきた。

 アラバマ州は、昨年の大統領選でトランプ氏が民主党のクリントン候補に30ポイント近い大差で勝利した伝統的な保守地盤だけに、共和党の衝撃は大きい。11月のバージニア州知事選に続く敗北で、来年の中間選挙で上下両院の多数派維持を危ぶむ見方も出始めている。

 ジョーンズ氏はアラバマ州バーミングハムで勝利宣言。トランプ氏もツイッターでジョーンズ氏に祝意を表明したが、ムーア氏は「戦いは終わっていない」として敗北宣言を拒否、票の再集計を求める可能性を示唆した。(共同)