Wednesday, December 13, 2017 10:40 AM

ミサイル発射で避難5% 直後認知も63%止まり

 政府は13日、北朝鮮が9月に弾道ミサイルを発射した際の住民の行動を調査したアンケート結果を公表した。発射直後に知った人は63.4%で、そのうち「実際に避難した」との回答は5.6%にとどまった。全国瞬時警報システム(Jアラート)などで情報が提供されても、避難行動に結び付いていない実態が浮かび上がった。

 集計した内閣官房の担当者は「ミサイルが着弾した場合に取るべき行動の周知が不十分だった」と分析。対応の事例集や動画を作成し、国民保護に関する専用ウェブサイトに掲載した。

 Jアラートがミサイルの「発射情報」から「通過情報」を伝えるまでの間に、発射を認知した人に対応を質問したところ「避難は不要と考え避難しなかった」との回答が50.8%で最多だった。「どうしたら良いか分からず避難できなかった」は26.3%で、「避難が必要と考えたが時間がなく避難できなかった」は17.3%だった。(共同)