Wednesday, December 13, 2017 10:41 AM

「前提条件抜きで対話も」 対北朝鮮で米国務長官

 ティラーソン国務長官は12日、ワシントンで講演し、北朝鮮が望めば「前提条件なしで、いつでも対話を始める用意がある」と表明した。トランプ政権は従来、対話に入る前に北朝鮮が核実験やミサイル発射の停止など非核化に向けた意思を示す必要があるとの立場で、前提条件のない対話に臨めば政策転換となる。

 トランプ大統領はこれまで「対話は時間の無駄」との考えを強調しており、対話の可能性を追求してきたティラーソン氏との路線対立が目立っている。サンダース大統領報道官は声明で「北朝鮮に対する大統領の見解は変わっていない」としており、トランプ氏が前提条件のない対話を認めるのか不透明だ。

 ティラーソン氏は講演で「北朝鮮は核・ミサイル開発にあまりに多くの投資をしてきた」と指摘。交渉入りする前に北朝鮮が核・ミサイル開発を放棄する意思を示すのを条件とするのは「現実的ではない」と述べ、トランプ氏も同様の考えだと説明した。(共同)