Thursday, December 14, 2017 10:59 AM

核合意危機、多国間で解決 イラン高官、米の姿勢非難

 イランのアラグチ外務次官は13日、共同通信と単独会見し、2015年に欧米など6カ国と結んだ核合意の実効性をトランプ大統領が認めない方針を表明したことを踏まえ「米国は合意の精神だけでなく、条項にも背いている」と非難した。危機を打開するため、当面は多国間の枠組みを最大限活用し、対話を図る姿勢も明確にした。

 アラグチ氏は核合意に関する協議でイラン側の窓口を務め、ウィーンで開かれた合意を巡る合同委員会に出席した。

 アラグチ氏は、トランプ政権の今後の出方に関し「あらゆるシナリオは検討済みだ」と強調。イラン外務省や原子力庁など関係機関は対応を既に指示されているとして「核合意がない方が中東は良くなると本当に思うのなら、トランプ氏を止めはしない」とけん制した。(共同)