Thursday, December 14, 2017 11:00 AM
「戦闘が近づいている」 報復の連鎖、高まる緊張
トランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定したことを受け、イスラム原理主義組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザの緊張が高まっている。デモ隊とイスラエル軍の衝突に加え、ロケット弾発射と軍の報復攻撃が連鎖する。2014年の大規模戦闘の爪痕が色濃く残るガザ。住民は「次の戦闘が近づいている」と警戒を強めている。
「われわれの土地を奪ったイスラエルにエルサレムまで与えるというのか。到底容認できない。抵抗を続けるだけだ」。ガザ北部ジャバリヤにあるハマスの施設で13日、軍事部門メンバーが語気を強めた。この施設では8日夜、イスラエル軍による空爆で三つの建物が全壊。周囲の住民を含む約15人が負傷し、家屋にも被害が出たという。
近くに住むジハード・ハティーブさん(49)は道路に散乱したがれきを片付けながら「幸い家族にけがはなかったが、自宅の窓ガラスが割れた。犠牲になるのはいつも無実の市民だ」と嘆いた。(共同)
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