Thursday, December 14, 2017 11:02 AM

米軍基地立ち入り機体調査 ヘリ窓落下事故、沖縄県警

 沖縄県宜野湾市の市立普天間第二小運動場に、隣接する米海兵隊普天間飛行場に配備されているCH53E大型輸送ヘリコプターの操縦席窓が落下した事故を受け、県警は14日、米軍の協力が得られたとして、普天間飛行場内に立ち入り、事故機の状況を調べた。在日米軍基地の管理権は日米地位協定で米側に委ねられており、今回の調査は異例。

 普天間飛行場では、捜査員数人が米軍関係者らと共に操縦席近くで窓の状況を確認した。一方で、日米地位協定の関連規定に基づき、米軍に窓を返却。有力な物証となり得る窓を返したことで、立件は困難との見方が強まりそうだ。

 在日米軍の訓練中の事故は1次裁判権が米側にあるため、日本側の原因究明の動きは進んでいない。翁長雄志知事は14日に急きょ上京し、防衛省で山本朋広防衛副大臣に「日米地位協定にもメスを入れないと問題は解決しない」と抗議し、抜本的な見直しが必要だとの考えを示した。(共同)