Monday, December 18, 2017 11:36 AM

社会保障1340億円圧縮 薬価、介護改革で目標達成

 厚生労働省は18日、2018年度予算案で高齢化に伴う社会保障費の自然増を約1340億円圧縮すると発表した。薬価引き下げや医療・介護の制度改革で、伸びを1300億円抑える政府目標を達成できることになった。麻生太郎財務相と加藤勝信厚生労働相が閣僚折衝で正式に合意した。

 診療報酬で医師の技術料に当たる「本体部分」は0.55%引き上げるが、薬や医療材料の実勢価格に合わせる形で「薬価部分」を1.45%下げる。全体としては0.9%マイナス、約1000億円の財源を確保する。

 さらに、画期的な新薬への加算要件を厳格化するなどの薬価制度改革で300億円程度を圧縮。病院前で営業する「門前薬局」をチェーン展開する大手調剤薬局の報酬を引き下げ、約60億円を捻出する。(共同)